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【三重県】伊勢神事 月夜見宮

1/11、大きな神事を行う前には必ず、神事の目的を90%まで理解し合うため神サニワを行いますが、出雲神事で”天照大神の神力は陰と陽の二つに別れた”ことがわかり、陰の担当をしていた巫女の思いが神カガリで伝えられ、驚きの事実が出ました。

出雲神事で「陰の天照大神」を守る巫女たちの思いは、「月読宮」と「月夜見宮」で守られているまでわかりましたが、どちらが問題かを神ガカリした物部巫女に尋ねると、「月夜見宮」の思いをわかって欲しいと伝えてきたので、「月夜見宮」と「月読宮」の違いをネット情報から検証してみました。

◎内宮の「月読宮(皇太神宮別宮)」は中臣氏が祀るものですが、これは『皇太神宮儀式帳』に「月読命。御形ハ馬ニ乗ル男ノ形」とあって男性神」とあります。

古事記で、月読命は「夜の食国」を治めるように指示されていて、月読命が男性の保食神(食物を司る神)という性格を持っていることが分かります。

九州南部に居た「隼人族」は月神信仰をもっていて各地で月読命を祀っていますが、この隼人族と中臣氏は実は祖先を同じくする同族でした。(隼人族が天孫族から分かれたというのは後世の創作)

一方、外宮の月夜見宮(豊受大神宮別宮)は、度会(わたらい)神主によって祀られたものです。

度会神主は、中臣氏同族の伊勢国造の一族とする系図がありますが、これは後世の創作で、実際は、丹波で豊受大神を奉斎していた丹波国造家の一族でした。

その先は海神・綿積豊玉彦につながり、海神族の度会神主が丹波から豊受大神と月読命を伊勢に遷したため、海神族にも月神信仰があり、これは陰陽思想で女性の象徴とされる月としての月読命でした。

この神は、「出雲の女月神」としても現れますが、出雲も竜蛇信仰を持つ海神である大国主命の子孫が治めた国で、大国主命は丹波国造家や綿積豊玉彦にとっても祖神でした。

月神が保食神の性格を持っていますから、この場合、月読命は女性の保食神である豊受大神と同じ、ということになります。

 

◎わたらいうじ【度会氏】とは?

(1)伊勢の豊受大神宮(外宮)禰宜(ねぎ)として累代奉仕してきた氏族(皇大神宮(内宮)禰宜は荒木田氏が累代奉仕)。

その起源について諸説があり,ひとつに《伊勢国風土記》逸文にいう神武天皇のとき,伊勢を平定した天日別(あめのひわけ)命の裔で神宮鎮座以来奉仕といい、またひとつに天孫降臨に供奉して降った始「祖天牟羅雲(あめのむらくも)命」の裔大若子(おおわくご)命が,神宮鎮座のはじめ大神主兼神国造に補され,のち672年(天武1)大神主を改め禰宜職が置かれるにあたり,一族の志己夫(しこふ)が皇大神宮禰宜に,兄虫(えむし)が豊受大神宮禰宜に補され,以後継承してきたとあります。

※伊勢神道についてはこちらを御覧下さい。

※天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ、あまのむらくものつるぎ)は、三種の神器の一つ。草薙の剣(くさなぎのつるぎ)と呼ばれ、熱田神宮の神体である。三種の神器の中では天皇の持つ武力の象徴であるとされる。

(2)籠神社(このじんじゃ)の神職。当社の神職(社家)は、古くより一族が担っている。

海部氏とは海人族を統括した伴造氏族で全国に分布が見られ、当社社家はそれらのうち「海部直」姓を称して丹後に拠点を持った一族である。

一族には、現存では日本最古の系図「海部氏系図」(国宝、平安時代の書写)が残されており、(初代)として82代の現宮司までの名が伝えられている。

また海部氏一族が丹波国造を担ったとも伝えているが、丹波国造について『先代旧事本紀』の「国造本紀」では「尾張国造」と同祖で建稲種命四世孫・大倉岐命を祖と記し、同書「天孫本紀」では六世孫・建田背命を祖と記すように、天火明命を祖とする尾張氏系と彦火明命を祖とする当一族との関連性が見られる。

※天火明命(アメノホアカリ)は、日本神話に登場する神のひとつ。天火明命の子孫は「天孫族」とよばれる。一般的には火明命と呼ばれることが多い。また『先代旧事本紀』では、物部連の祖である饒速日命(ニギハヤヒノミコト)と同一神としている。

以上のことから推測されることは・・・。

1、もともと物部一族の巫女であった女性が、出雲族の巫女として働いたあと、京都の籠神社(陰の天照大神)へ移動したはずだが、伊勢の月夜見宮に移す際に尾張国出身の豪族であった度会氏が神職の祢宜(ねぎ)という立場を手に入れたため、政治的な取引をしたことにより、巫女の神力の上に何か男性的な思いを載せていると思われる。

2、さらに、度会氏(わたらいうじ)は、地元である熱田神宮の社の配置を決める際に、出雲関係の社を外で守らせ、伊勢系の加護のもと、草薙の剣を祀る事で天皇家の神力を守る役目を手に入れているが、熱田神宮の裏に何か重要なものを封印している。※いづれ、熱田神宮神事で全てをひも解きます

3、元伊勢から伊勢へ移した際の度会氏の働きはたしかに大きいが、その行動によって、本来、陰を司る天照巫女の神働きができないと月夜見宮の巫女は泣いている。

(対策1)
月夜見宮の男たちの思いを引き下げて、巫女の神力を大きくし、陰を守る神巫女の働きを復活させる祈りをする。

(対策2)
「月夜見宮」から「月読宮」へつなぎ、最後に、「倭姫宮」で全ての巫女の思いをひとつに繋ぎ合わせる事で、出雲で別れ別れになった巫女達の思いをひとつの光にし、外宮を守る豊受大神の承認を得て、内宮の天照大神に繋ぐ祈りをする事で、陰と陽の天照大神の神力の復活と、出雲と伊勢の天照巫女の思いをひとつにまとめる祈りをする。

1月11日朝7時、「月夜見宮」の神事が始まりました。

祭神:月夜見尊(つきよみのみこと)、月夜見尊荒御魂(つきよみのみことのあらみたま)、高河原神社

ご本殿の祈りは最後ですので、まず左手にあるお社で祈りをすると、巫女が数名、苦しみ始めました。

ここには男神の思いが強く残っている為、祭司が男を代表して心からのお詫び祈りを行いました。

次に、右手に祀られている「高河原神社」では特に大きな問題は出ませんでしたが、改めて、左手の社で男が謝るべきことがあることを伝えられた為、改めて、祭司と私の男二名は心からのお詫び祈りをしました。

巫女が、「やっとわかってくれた」と安堵の言葉を発したことで祈りは終わりました。

※ここには、度会氏と秦氏の思いが強く残っていました。

この大きな樹のエネルギーが、実は、宇宙まで繋がっていることがわかり、この場所の神力を守っている大切な樹だからこそ、心から神力を与えてくれている自然界と宇宙の神々に祈りを捧げました。

本殿では、これまでの男たちの争いを心からお詫びし、神力を支え繋いだ巫女の魂を持つ女性たちが歓びを持って神に向きあうことができるようにすることを誓い、赦しの言葉を頂き終了しました。

「月夜見宮」の大切な巫女の想いを身体に載せて、「月読宮」へ15名の巫女が向かいました。

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