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人を赦すこと

皆さんは「人を赦すこと」が、どういう意味なのか、本当にご存知でしょうか?

それまで赦せない、我慢できないと思っていた相手でさえ、赦さなければならない時は、いづれ、来るものです。

赦せないことを一生抱えて生きる人生と、赦せなかったことを赦した人の人生は、まったく違います。

あなたにまだ赦せない人がいるのなら、「あなたは人間としてまだ大切なことを学んでいない」ことになりますので、どうか、もう一段、他人の為にも自分のためにも、登るべき階段を登って歓びの人生を手に入れて下さい。

人を赦すときに大切なことは感情を入れずに、「赦せない相手を客観視すること」が大切です。

もし、相手が自分だとしたら・・・

今、自分が感じている苦しみ以上に、過去に自分が相手を苦しめた事があるとしたら・・・

今世、自分は被害者だったけれど、もしかすると、過去世で、相手にもっとひどいことをしていたのかもしれない・・・

そう、想像してみて下さい。

相手の大切な家族を殺したのかもしれませんし、無関心で見捨てたのかもしれません。

今の自分が赦せない以上に、過去に自分が赦せないことをしたのでは?と考えてみて下さい。

でも、まだ、あなたは生かされていますので、「人生を選び直すチャンス」が与えられていることになります。

本当は、殺されても仕方が無いかもしれない重罪を犯した人かもしれないのに・・・

なぜ、今、あなたはまだ生かされているのでしょうか?

それは、あなたに「やるべきことがある」からです。

受けた心の傷も、身体の傷も、大切な人たちの悲しみも消える事はありませんが、あなたがもし、この視点に気付けたなら、あなたは「自分の苦しみ」から解放され、新しい人生の歓びを感じることができます。

、今日は、私が実際に20代前半に体験したをお話しを聞いて自分の考え方を見直すキッカケにして下されば幸いです。

当時、付き合っていた彼女のお父さんがいつものようにバイクで通勤した朝、急に、飛び出してきたトラックにはねられて亡くなりました。

彼女の家族は二人姉妹とお母さんだけだった為、悲しみに打ち拉がれて何も手につかない家族が住む家を訪れました。

お葬式も家族の席で参列させてもらい、泣き続ける女性たちを見守り支え続けました。
家に戻って小さな骨になったお父さんを祀る祭壇作りも手伝いました。

※中学生の時に、葬儀屋に住み込みのアルバイトをした経験があるからです。

しばらく経つと、お母さんから、「ある書類が届いて悩んでいる」と相談されました。

「夫をひき殺した相手の罪を無期懲役にするか、なるべく罪を重くしないようにするか、あなたの気持ちを教えて欲しい」という検察庁からの内容でした。

25才の私が一生懸命に考えて伝えて言葉は・・・

「お母さんもお姉さんも、心の底から相手を殺してやりたいほど憎らしいと思いますが、ひき殺した男性にも小さな子供と家族がいるそうですね。できれば、一生、刑務所で暮らすお父さんを見て育つ子供達のことを考えてみて下さい。


あなたたち家族は、無事に成人を迎えられて幸せな家族として暮らせたはずですが、その子供はお父さんとの思い出も体験できないまま育つことになります。どうか、そのことをよく考えたうえで、お母さんが決めて下さい。」

他人の家族の心情や問題に口を出す失礼さは十分理解しているうえで、人が生まれた時と人が死ぬ時をどういう意味に学ぶべきか、子供の頃から祖父母の体験談や親族・町内のもめ事から学んだ結論でした。

最後に私が付け加えた言葉は・・・

「亡くなったお父さんが、どうして欲しいかも考えてあげて下さい。きっと、お父さんの気持ちは、あなたたちならわかるはずですから。」

すぐに答えは出ませんでしたが、数週間後、お母さんからこう言われました。

「今の自分の苦しみはいつか乗り越えられると思うけど、自分のお父さんが刑務所にいる子供たちの気持ちを考えると、なるべく刑を軽くしてあげて下さいとお願いの手紙を書いて出しました」と。

この話しを聞いた私と同じ年齢のお姉さんは、お母さんの決断を許せないと言い、私はそそのかした張本人だと、ずっと恨まれ続けましたが、私はそれで良いと思いました。

「人を赦す学び」はとても厳しいことですが、自らが苦しみを抱え続けて生きよりも、苦しみを与えた相手を赦すことで、自分の人生を愛に変えて生きることのほうが大切です。

毎日、私達の身の周りには悲惨なニュースが繰り返し突きつけられますが「罪を問うのではなく、罪を許す為のチャンスを頂いている」と思うからこそ、苦しみをのり超えて愛にする強い心の大人たちが増えることを心から願います。

「本当の愛」は、もっとも辛い経験をした人が乗り越えたあとに体得するものですし、そういう強い心で生きた大人の後ろ姿を見て若い人たちは育ち、希望溢れる未来を創造する人たちが増えるためにも、私達は生まれる時に過去世の記憶を消してくれたのだと思います。

子供たちは20才を超えた大人達の人生経験は知らなくても、自分が出会った大人達の背中を見て育つものだからこそ、社会全体に対してあなた自身が過去の辛い体験を乗り超える意味が大きいとは思いませんか?

本来、愛とは「無情」なものだからこそ、まだ生きている私達人間が誰かを問う愚かさを超えてより大きな愛へ思いを転換することこそ、人間の進化に繋がる重要な要素だと思います。
誰もがみな、加害者であり、被害者だからこそ、「囚われの自分」をどうか超えて下さい!

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