お盆なので、ご先祖の意味をお話しします
あなたがもし、あなたを産んだご先祖の一人だとしたら、どうですか?
今、どんな思いであなたを見ているのか、想像できますか?
難しいと思った人にはこういう角度でお話しさせていただきますので読み流して下さい。
あなたを1代と数えて、あなたにはご両親がいますよね、これでまず2人です(二代目)。
ご両親にも二人のご両親がいるので、4名の親がいますよね。(三代目)
その両親にも両親がいるので、8名のご両親がいることになります。(四代目)
これを遡ると・・・10代で親の数は512名ですし、この計算を進めると、29代目で1億3421万7728名で、日本の人口を超える数のご先祖の血があなたの体に入っていることがわかりますよね。
では毎年先祖のお墓で手を合わせる意味を、自分が会ったことがない祖父母の人たちまで感謝すると、どうなると思いますか?
自分の血肉を作ってくれた先祖の細胞の記憶は私たちのDNAに書き込まれていますので、実は、その相手を思うだけでDNAの因子に意識が繋がり、魂の記憶を思い出すシステムになっているのです。
私たちの肉体は、男の精子という白い血と女性の子宮の赤い血の結合によって生まれるからこそ、世界中のどの人のDNAにも関わった人の血肉の記憶が刻まれていますがが、その記憶は通常は思い出せません。
しかし、唯一、先祖につながる方法が「先祖祈り」だからこそ、どんなご先祖たちのルーツがあったとしても、自分が生きていることの感謝はするべきだと私は思います。
先日、ある居酒屋で沖縄生まれの男性から「私の両親は私が子供の頃からクリスチャンで、親も次男なので門中(もんちゅう)墓があることは知っているけどご挨拶したことがないのですが、したほうが良いでしょうか?」と聞かれました。
その時に私が答えたことは、次のような答えでした。
「あなたに男の子はいますか?いるなら、ぜひ、このことを伝えて下さい。
男は母が産んでくれた大切な男種だからこそ、沖縄の人たちはとても大切に育てますが、その男の子が自分の肉体を産み育ててくれた人たちに感謝の祈りをしないとなると、どうやって自分の子供達に親を大切にしなさいと教えるのでしょうか?
私はご先祖祈りの本当の意味は、自分たちが年老いて動けない体になっても感謝される存在でいる為にも必要な教育だと思っています。
もし、子供が女の子なら命を産み育てる可能性があるからこそ、肉体を繋いでくれたご先祖に感謝の祈りをするのは当然だと思います。
沖縄では長男しかご先祖の仏壇を守れない厳しいルールがある為に、次男、三男以降の人たちはご先祖ごとに関して詳しく知らない人たちも増えていますが、長男が足りない人の場合は家督を守るのは次男や三男の知恵であり、その嫁も当然、ご先祖ごとをきちんと知らなければ子供達に伝えるものがありません。
どうか、あなたもいづれオジーになるのですからご先祖ごとに関してきちんと正しいルールを知り、子孫に語りつげるような大人になって下さい。」とお願いしました。
私が言う「ご先祖祈り」はお布施を払ってお坊さんにお経をあげてもらうことではなく、血肉を分けていただいたご先祖たちすべてに感謝する心を育むことで、老人を大切にする心も育まれることを知っているからこそ、お伝えしているのです。
実際問題、社会で地位のある素晴らしいご家族の親子関係や老後の諸問題は、すべてお金がもっとも重要な価値で判断される世の中になっているからこそ、非情なことが現実でたくさん起こっていますよね。
私は老人擁護の視点からではなく、自分たちもいづれ年を老い、若者たちには理解されない価値観に追い込まれるようになるのだからこそ、子孫に伝え残すべきことは「血肉を分けて頂いた全ての先祖に対して感謝する心」は伝え残さなければいけいないと思っています。
どうか、お盆に子供を連れて帰省する人たちは、実家のお墓まで足を運び、ご先祖の墓や仏壇に手を合わせる意味を子供達に伝えて下さい。
子供がいない方でも命ある限りご先祖に感謝する心を忘れてはいけません。
たった一人欠けても、あなたは存在しないのですから・・・。
ご先祖に感謝すると必ず、自分の体の波動が上がりますし、そのおかげで心が安定することは実践した人たちは皆さんご存知ですので、年に一度の大切な日本人の習慣だからこそ、きちんと伝えられる大人が増えれることで素敵な世の中になると思いますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。