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絵を描き続けなさい!

「1998年に地球を救う」と決めてから精神修行の3年間、何も出来なくなった苦しい胸の内をイラストを書くことで思いを吐き出していたある時、突然、夢で本屋さんに3冊の自分の絵本が並んでいる夢を見ましたた。

僕が絵本を書くなんて・・・と思っていたら、急に、最初の絵本の作り方を頭の中で誰かが教えてくれました。

数百枚描いたイラストの全てを見ていると、「それは違う、それはOK」と言葉が頭の中で聞こえてきます。

18枚のイラストが決まると、今度は順番も頭の中に聞こえてきました。

それは先、それは前、もっと前と・・・

1枚のイラストをじっと見ていると、頭の中に言葉が浮かんできました。

それをメモに描くと、左手にイラストがあり、右手にメッセージが描いてある「絵詩集」の完成です。

21世紀のメッセージが『Harmony(調和)」と教えてもらったので、その絵本のタイトルも「Harmony」にしました。

→「絵詩集 Hamony」はこちらで購入できます。

 

西暦2000年に解脱したあと、全く何かをする欲がでなかった時、青森にいる一人の女性(一人目の天使さん)が、電話で「青森に来てください」と伝えてくれました。

実は、解脱後、「神が体に宿った証として骨が折れる」と聞いていましたが、私は左の足の甲の骨を真っ二つに折ったすぐあとだったので、車にイラストの印刷ミスを乗せて、松葉杖で青森県弘前市に向かいました。

目的の会場は、弘前市の中学校の有志の先生たちが、学校の枠を超えて、子供達の為に大きなホールを借りて、希望のメッセージを届けるイベント会場でした。

入り口に、テーブル一本に印刷ミスのイラストを並べて、1枚10円で売りました。

「あなたは座っているだけでいいですから」と天使さんに言われ、彼女はただニコニコして隣に座っていました。

 

私の絵は、子供が描いた絵のように見えますが、もっとも純粋な心で描いた絵なので、子供達には人気でした。

子供の母親は、「そんなもの!」と言って子供の手を引っ張りますが、子供が「自分のお小遣いで買うからいいでしょ」と言って、小さなキャラクター財布から20円をにぎりしてめて、絵を2枚選んでくれました。

入り口通路の奥には、中学生の美術部の展示があったので覗いてみました。

数名の女子中学生が描いた作品が、大小10点ばかり並んでいました。

お年頃の子供達の絵を見ると、深い心の葛藤がそのまま描き出されていました。

その中で1枚の大きな作品だけが、私の心を釘付けにしました。

 

深い・・深い心の闇の部分を、そのままキャンバスにぶつけた絵でした。

「これは誰が描いたの?」と聞くと、一人の女の子を数名の女子生徒が指差していました。

当の本人は、表情も変えず、ただ、私の目をジッと見つめるだけでした。

私はその子の目を見ながら霊視すると・・・

 

わかる、わかるよ、いろんな苦しいことがたくさんあるんだね・・・

お父さんのこと、お母さんのこと、おばあちゃんのこと・・・

誰にも言えない辛い体験を山ほど抱えている女の子でした。

でも、私は、彼女にこう言いました。

 

「君の絵は、素晴らしい!本当に素晴らしいから、もっとどんどん描きなさい。

描いて、描いて、自分の心に中にあるものを全てキャンバスにぶつけて表現しなさい。

人の評価なんてどうでもいいから、本当に毎日、描きなさい。」

表情で表現できない子だとわかったので、「できるかい?」と聞くと、ただ、うなづいてくれました。

 

「500名の子供達に向けて15分間だけスピーチして下さい」と知り合いの主催者の先生に頼まれたので、ステージに立りました。

何を話したかは覚えていませんが、自分も中学生の頃がもっとも苦しんだ時期だったので、この会場の中にも「死」を考えている子供達を感じたからこそ、「どんなに辛いことがあっても、何が何でも生きろ!」という強いメッセージを伝えた記憶があります。

自分も中学生の時に、国語の先生が突然、授業をせずに、昔の教え子が自殺した時の話を涙ながらにしてくれた経験があるので、今、自分は大人になったのでその恩返しをしたいと思っただけでした。

スピーチを終えて、イラストを並べている席に戻ると、30代の女性の先生が涙ぐんで私のところへやってきました。

怒られるのか?と一瞬、思いましたが、先生は、私の手を取り、こう言いました。

 

「あなたがさっき、絵をもっと描きなさい!と言った女生徒は、何年も前から一言も話をしないひどい鬱の子なんです。

親も私もどうしていいかわからず、いつも悩み続けていたんですが、先程のあなたのスピーチを聞いて、あの子が私のところに走ってきて、こう言ったんです!」

「先生、私、絵を描きます!毎日、描きます!」

女の先生は涙が止まらず、ずっと私の手を握り締めながら、ありがとうございますを連発していました。

私は何が起きたか、やっと飲み込めたので、もう一度、中学生の絵のコーナーに行って、その女生徒にこう言いました。

 

「絵を書くんだってな!俺も嬉しいよ!先生も喜んでいたよ!

でもな、絵を書くには、絵の具代もキャンパス代もかかるので、親に話してどこかでバイトさせてもらいなさい。

自分でお金を稼げば、思いっきり絵を書けるだろう?

そして、小さくてもいいので、描いた絵が溜まったら、小さな個展をやりなさい。

売れなくてもいいから、ただ多くの子供達や親に見てもらいなさい。

君の絵はね、人の心に刺さるのさ。

だって、本気で描いているだろう?

僕もさっき見て、すぐにわかったよ。

苦しんだろう?でも、弱音は吐きたくないんだろう?」

 

そこまで言うと、初めてその女の子の目に、涙がにじみました・・・

「そうか、わかってくれたか。よしよし、頑張れよ!

一人じゃないってことを覚えておけよ!」

と言って、頭をナデナデしてあげようかと思ったけど、すぐに彼女は後退りしました。

あー、本当に、心も体も傷ついているんだと、それで確信しました。

女子中学生が体に触られる恐怖を感じる時は、異性からの攻撃された経験があるからだとすぐにわかりましたし、相手が誰かも霊視でわかりました。

でも、どんな辛い経験をしても乗り越えて生きなければいけないので、誰にも言わず、心に中に入れておくことにしました。

きっと、たくさんいるんだろうな、父親に犯されている女子供達は・・・

実際に、そういう体験をした人たちが大人になってから何名も会いましたし、その人たちの憎しみさえも希望に変えるアドバイスもして人生を悦びに転換させてきました。

 

人生は綺麗ごとだけでは生きれないからこそ、誰かが、その部分を担当してあげなければいけないのです。

人生でもっとも辛い時を乗り越えた人だけが、先に物事を乗り越えた「先生」と呼ばれて良いと私は思います。

どうぞ、多くの経験をした人たちは、乗り越え方を周りに人たちに教えてあげて下さい。ありがとうございます。

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