解脱後の【無の世界】第十三話

      イエス・キリストの写真に向き合い続ける日々の中、少しづつ、安息の時間も与えてくれるようになりました。

なぜ、私がイエス・キリストの力を借りてまでやらなければいけないのか?を考えましたが、わからないので、イエス・キリスト本人に、聞いてみることにしました。

イエス・キリストの写真に向き合って、すぐに自分の思いを言葉で伝えました。

 

あなたは、なぜ、私をサポートしてくれているのですか?

イエス・キリスト「私は自分であなたを選んだわけではありません。

あなたが私を選んだと言ったほうが正しいと思います。」

 

そんなはずは、ないと思います。

私の記憶を遡っても、あなたと一緒に居た時間は思い出せませんし、どう考えてもこれは誰かの設定ではないかと思います。

二人とも、沈黙が続きました。

 

誰かの設定・・・?

自分の設定・・・?

まさか、自分がイエス・キリストのサポート受けて目覚めると決めたのか?

 

もう、思考は混乱しています。

もしかすると、イエス・キリストの弟???

いや、これは違う。

質問の答えは、すぐに体にエネルギー反応が来るのでわかります。

 

2000年前にイエス・キリストをサポートしたのは自分?

いや、これも違う。

自分の魂記憶のあらゆる情報を、探してみました。

私はこの地球にも、宇宙の星にも、とても多く転生していることは自分でもわかっていましたが、もしかすると、イエス・キリストの転生魂が今の自分なのか?と自分に問うと、NOの反応が来ません。

つまり、そうだということです。

今の自分は、イエス・キリストの魂転生だとすると・・・。

そういえば、ある女性に会った時に、「吉岡さんを見ているとイエス・キリストに会っているようで私は幸せな気持ちになります」と言われたこともありました。

自分のことは、本当にわかりづらいし、納得しづらいものなので、直接、イエス・キリストに聞くことにしました。

 

どうやら私はあなたの魂転生の役目を担っているようなので、あなたの体験を詳しく教えてもらえませんか?

「わかりました。何から話せば良いですか?」

まず、あなたは聖母マリアが馬屋で生んだと言われていますが、それは真実ですか?

「それは違います。私の母は聖母マリアと呼ばれていますが、実は普通の貧しい農家の女性でした。

ただ、母に命を吹き込んだ男は大酒飲みでいつも家族を泣かせるような男だったので、母は、私を産む時に、父に暴力をふるわれたくなくて馬屋に隠れていたのです。

 

その時、急に産気づいたので、自分で私を取り出してくれました。

とても強い母ですが、夫の暴力だけは許せないと言っていました。

私にはお姉さんがいましたが、そのお姉さんは、父が他の飲み屋の女に産ませた子供で、自分は育てられないからあなたの家の子供として育てなさいと預けられたのがお姉さんなので、異母姉弟なのです。

 

でもお姉さんはとてもやさしい人で、父の暴力に耐えて母を支えていましたし、やっと身籠った母は、体が弱かったので父にお腹を蹴られないように、いつも家の中を逃げ回っていました。

お姉さんはその母をかばい、父に殴る蹴るをされても、じっと我慢しているくらい、忍耐のある女性でした。

父はお酒を飲むといつも姉に、お前の母親はお前を捨てたんだぞ。

だから、お前が言うことを聞かないのならこの家を追い出すぞ!と脅すので、姉はこの家を追い出されないようにすることが精一杯だったのです。

 

私はその父を見て、殺してやりたいほど憎みましたが、父の心の中を見ると、心が震えて泣いていたのです。

なぜかを時間を巻き戻して見てみると、父の母も同じように、夫に暴力を振るう人だったようで、父の母はいつも泣いている姿しか父には記憶がないのです。

自分がいくら頑張っても、父の腕力には叶わないし、母を守ろうとして突き飛ばされるだけだし、自分の不甲斐なさに彼はいつも心の中で泣いているのがわかりました。

 

だから私は、父の魂を暖かく包み込み、「大丈夫、大丈夫」と祈りを捧げたのです。

すると、怒っていた父は上げた拳を下げて、「もういい!」と言って家を出て行きました。

それ以来、父が家に帰ることはありませんでした。

 

体が弱い母を姉は仕事をして支え、私はその姉のお手伝いと母の看病が仕事でした。

そんな時、村の役人がやってきて、この家を出ろと言うのです。

村人が毎年納める税金や食べ物を一切、出していないことを責めて、家を出ろと言うのです。

母がいくら泣いてお願いしても、その強面(こわおもて)の役人はガンとして家を出て行きません。

だから、また、そっとその役人の心の中を覗きました。

 

すると、役人の男性は、妻に逃げられ、子供達が毎日、腹が減ったと泣くばかりなので、仕事もつらいし、仕事を辞めたいと思っていたのに、私の家の家族をおいだせと命令が出たので、勇気を奮い立たせてやってきたのです。

私はそっと、彼に思いを伝えました。

 

あなたのつらい気持ちはよくわかります。

でも、私たち家族も同じように食べるものが無い生活を毎日しているので、どうぞ、この家を追い出さないで下さい。

今、姉が外で働いているので、お金が溜まったらあなたのところに持って行きます。

それまでは申し訳ありませんが、あなたの給料から私たちの税金を出してもらえませんか?

このことをあなたの子供達に話せば、きっと、あなたの子供はお父さんの仕事を尊敬するし、泣いてばかりじゃなくて自分で仕事を見つけると思います。

あなたの子供ですもの、きっと、あなたの気持ちは通じますよ、と思いを心に届けました。

 

役人は自分で無理してやってきたことに気づいたようで、こう言い残して家を出て行きました。

「お前たち家族のつらさはよくわかる。俺の妻も家を出て行ったので、毎日、子供達が泣いているんだ。

本当は今回の仕事は受けたくなかったけど、私は村長に借りがあるので嫌な役目を引き受けたんだ。

だから、いつか、お金が溜まったら、俺のところに持ってこいよ。

それまでは、俺の給料からお前たちの税金を払っておくさ。

これも俺しか出来ない役目なのだと今、気づいたから貧しいけど、元気に頑張って生きなさい。」

 

役人の後ろ姿に、私と母は手を合わせていました。

神様はいらっしゃる・・・そう感じた時でした。」

 

そうなんですね、あなたも自分の力の使い方を誰かに学んだわけではなく、生きるために必死だったのですね。

だから、私も北海道の自給自足の貧乏農家の次男坊に生まれたのだとわかりました。

全てを手にしている人間は、もっとも大切なものを忘れてしまいます。

与えられたこと、生かされていること、許されていること・・・

全てを手にした人間ほど愚かになり、支配を考えてしまうのも仕方がないことなのですかね?

 

イエス・キリスト「私は当時、自分にできることをいつも考えていました。

周りの家もみんな貧乏だし、自分の子供を売りに出さなければいけないほど貧乏な家ばかりでした。

ある時、王様の行列がとおった時に、王様やその家族を見ていると、金銀をたくさん使った洋服や馬具を身につけていたので、驚きました。

庶民は皆苦しんでいるのに、王様の一族はその苦しみを理解していないことがわかったのです。

 

だから、王様の心の中を見てみました。

すると、王様の心の中も泣いていたのです。

今の王様のお父さんは、外遊した時に飲み屋の女の間にできた子だし、正妻の長男が亡くならなければ、決して王様になることはなかったそうです。

自分はやりたくないけど、今までのルールも変えることも許されず、母親の苦しみも自分の思いも全て押さえ込んで、王様としても役目を果たしていることがわかったのです。

だからこう、思いを心の中にお伝えしました。

 

あなたはいつか、自分の判断で物事を決めれる時期が来るはずです。

その時に、あなたは新しい王としての権限を使って、古い制度や税金を安くして、庶民が豊かに暮らせる社会にして下さい。

私たち庶民は、その日が来ることを信じて待っています、と。

 

王様が一度だけ、後ろを振り向きましたが、私はまだ子供だったので、気づかなかったと思います。

きっといつか、あの王様が庶民の暮らしを楽にしてくれると信じています。

 

この続きは、次週の日曜日に!

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解脱後の【無の世界】第十三話」への1件のフィードバック

  • 2021年7月4日 @ 10:27 AM
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    全てを手にした人間ほど愚かになり、支配を考えてしまうのも仕方がないことなのですかね?

    深い❗️です。
    ありがとうございます❗️

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