「魂の封印」を完全に解き放つ!!

父が教えてくれたアイヌの知恵 2 イオマンテ・葛野辰次郎

◯命を育てよう!

父:アイヌのオジサンが教えてくれたことを、学校の図書館へ行って本で調べたり、科学の先生に聞いてみたけど、奴ら何も知らんかったなあ。

だって、奴らは自分で「野菜」を作ったことが無いから、仕方ないのさ。

「人間は食べ物を作れる人が一番、賢い人だ。」と、アイヌは教えてくれたぞ。

だって、「命を繋ぐ」には、まず、「食べ物」だろう?

「食べ物」を作れて、その上で、「狩り」ができないと、冬の半年間を生き抜く「食べ物」が無くなるだろう。

そのために、クマを狩ったり、ウサギを狩ったり、蛇や土の中にいるいろんな生物を食べながら、寒い冬を生き抜くのさ。

 

俺たち「和人」は、一切、そういう「生き抜く知恵」が無いので、どこか他の仕事を見つけて働きに出るしかないが、お前たち子供が贅沢しなければ、この芦別市常磐町の土地に住んでさえいれば、食べ物で困ることはない土地なんだぞ!

この土地は、旭川アイヌの人たちも認めるほど、素晴らしい土壌だと、太鼓判付きの土地なのさ。

俺も何回か、旭川アイヌの人たちと一緒に酒を飲んだが、その時もいろんな大事なことを教わったのさ。

だからそういう時は、お酒の一升瓶を数本、持って山の一番奥のアイヌのオジサンの家で酒盛りをしながら、アイヌの人たちの生き方を一緒に勉強させてもらうのさ。

でも、最近は、旭川アイヌの人たちは、めっきり、来なくなったなあ・・・。

 

この常盤町には、「3本の川」があるだろう。

その川のおかげで、旭川アイヌの人たちは、クマを捕まえて皮を剥ぎ、肉を干して冬の食料にしたからこそ、国に動物虐待だと禁止されるまでは、毎年、冬になるとクマを狩りに「山伝い」で芦別市常磐町までやって来たのさ。

川の河原に小屋を作り、アイヌたちはそこで生活しながら熊の皮を剥いだり、肉を干したりしていた大事な「旭川アイヌの狩場」だからこそ、「芦別市は特別な場所だ」と言っていたのさ。

狩りで狩ったクマの子供を1年間育てて、翌年の1月か2月に熊送りの「イオマンテ」という儀式で、子熊を殺して「熊の魂」を親のところへ送ってあげるのさ。

なぜ、1月か2月なのかというと、最も寒くて、土が60cmくらい氷になるので、掘って植物を食べることさえできない時期だから、備蓄した食べ物が無くなる前に「子熊の魂」を送って、その肉を食べて命を繋ぐのさ。

だから、北海道で最後の最後の「イオマンテ」は、芦別市で儀式をやったのさ。

 

※天無神人は子供の頃に、二度、生でこの「イオマンテ」に父が連れて行ってくれましたが、最初の年は、和人たちが見守る中で、父が「供物」を持ってズラっと並んだアイヌのエカシ(酋長)たちに野菜を渡している姿を見ましたが、街の人たちはアイヌと関わらないようにしていたので、異常な目で父を見ていました。

二度目は、小学3年生になっていたので、いつものように父と一緒に野菜を持っていくと、アイヌのエカシ(酋長)が並んでいる列に「一緒に並びなさい」と言われ、旭川アイヌのエカシのトップの、向かって右手に立ち、一緒に「イオマンテ」の祈りをしている姿を見ていました。

その下座には、北海道中のアイヌの各部族のエカシ(長老)たちがズラリと並んでいたからこそ、父は、「北海道の全てのエカシが認める和人」という意味になり、驚きました。

旭川アイヌは、最も熊をたくさん狩ることができる「武闘派のアイヌ」と呼ばれ、北海道中のアイヌからも恐れられていましたが、父が「北海道全部のアイヌに認められた唯一の和人」だったことをあとで知り、父の素直さと熱心さに感動しました。

さらに、このエカシ(酋長)たちの一番左端に立っているエカシの姿がすごくて、誰よりも頭の上の飾りは多いし、上着を何枚も他のエカシたちが着せていたので、最も偉いエカシだと、すぐにわかりました。

※西暦2003年の北海道神事の前に、北海道で一番、有名なエカシに挨拶に行きましたが、その人物が葛野辰次郎(くずの たつじろう)エカシ」だとその時、わかりました。

葛野辰次郎(くずのたつじろう)エカシが亡くなった翌年に、二風谷に住む息子さんに会って、お父さんの仏壇に手を合わせ、北海道アイヌ最高の伝承者として「キムスポ」という「神の言葉」を下ろした記録本を残してくれたエカシだとわかりました。

宇宙が地球を作った話から、地球に人間を降ろした時の話など、詳細に書かれていますが、世界の神話の中で最も古い「数万年前のアイヌの伝承」が残っているのは、この本だけなのです。

▶️詳しくは、「葛野辰次郎の伝承」をご覧下さい。

(1999年3月20日 初版第1刷発行)

この「イオマンテ」のお祭りが終わったあと、父は、急いで家に帰り、ムロの野菜を山ほど抱えて私とエカシたちに持って行ったことを思い出します。

思っていたより、多くの部族のエカシたちがきていたので、お礼をしないとな・・・と、母に文句を言われながらも手に持てないほどの野菜を持って、私と二人でエカシたちに配りました。

「イオマンテ」のお祭りのあと、北海道中のエカシたちと父が、一緒にお酒を酌み交わしているところに芦別市長と北海道知事が来ましたが、「お前たちは和人だ!」と輪に入ることを許されず、文句を言っている姿も見ました。

北海道中の部族のエカシ(長老)たちが、自分が来ている毛皮を脱いで、父に渡そうとしましたが、「帰り道も寒いのでお気持ちだけ頂きます」と言って、父は毛皮やジャケットをお返ししました。

多分、売れば100万円以上するような大きなクマの毛皮を着ていた人もいたし、キラキラ光る銀狐の毛皮を着たエカシもいました。

「どうしても!」と言ったエカシは、自分のジャケットを脱いで、肌に来ていたアイヌ紋様が入った「肌着のシャツ」を脱いて父に渡し、「これだけはどうしてももらってほしい。母が俺のために縫ってくれた母の魂だから。」と言うので、父は大事にその下着を頂き、その場で自分の防寒具を脱いてラクダ色の高価な肌着をそのエカシに渡し、「これは私の気持ちですから」と寒い冬空の下で下着の交換をしていました。

こういう父の「人としても優しさ」は、言葉ではなく、ひとつひとつの所作で学ばせてもらいました。

家に帰る道すがら、父はこう言っていました。

父:北海道最後の「イオマンテ」の儀式は、すごかったなあ。今年で、本当に最後なんだぞ!

残念だなあ、あんな素敵なエカシたちがいるのに、どうして和人はアイヌのことを理解しようとしないのか、同じ和人として恥ずかしいと、涙ぐんでいました。

いいか!北海道中のアイヌの長老たち(エカシ)が、深い雪山の中を歩いて芦別市までやってきたんだぞ!

釧路アイヌも、帯広アイヌも、二風谷アイヌも、白老アイヌも、小樽アイヌも、函館アイヌも、北見アイヌも、全てのアイヌが旭川アイヌのコタン(集落)に一度、集まってから、芦別市まで「山伝い」にやってきたと、あの山奥のアイヌのオジサンが教えてくれたんだ。

 

どうして、わざわざ、雪が深い雪山を歩くの?平地を歩いて来ればいいのに・・。

俺もそれを聞いたんだけどな、平地が吹雪になると、マイナス四十度を超える風なので、身も凍る寒さになるし、風が強いから雪が硬くなってガチガチになるだろ。

それじゃあ、生きていけないし、歩けなくなるので、雪が柔らかい山の頂上を歩き回り、吹雪になったら、雪を深く掘ってその中に入って「暖」を取って、吹雪が収まるのを待つそうだ。

その掘った穴の下の土を掘れば、すぐ柔らかい土が出てくるので、木の根や草の根が残っているから、いくらでも生きていけると教えてくれたのさ。

だからお前が、もし、この世の中に食べ物が無くなったり、冬に食べ物が無い時は、すぐ登れる冬山に入って、「雪の下の土の中の植物」を食べなさい。

それが人間が生き残れるかどうかの「最後の方法」だと、アイヌが教えてくれたのさ。

だから俺は、いつも「イオマンテ」の時には、北海道中のアイヌの長老たちのために、家のムロに備蓄してある野菜を持って行くのさ。

こんな大事なことを教わったら、「当然のお返し」だろう?

母さんは、いつも野菜をどこへ持っていくのか文句を言うし、「どこか他に女でもいるなら、そこへ行って一緒に住めばいいでしょ!」と怒るけど、本当のことは言えないので、お前にだけ言っておくな。

 

アイヌの知恵には、「個人の知恵」というものが、無いんだとさ!

だって、「アイヌは土地を一切、所有しない」ので、全ての知恵は神様から授かったものだから、「食べ物の知恵」だけは、どこの部族のアイヌでも教え合うのが、当然だと言っていたさ。

敵対する部族の子供同士が結婚することもあるので、食べ物の知恵を分かち合い、生まれた子供を一緒に育てることで、戦わないで共に生きる「共生」という生き方が生まれたんだと。

今の社会は「強制」ばかり、だけどな。(^^)

俺も母ちゃんに毎日、「強制」されてばかりだから、文句も言わんが喧嘩もしたくないので、口を聞かないことに決めたのさ。

それが、「男の優しさ」ってものさ(^^)

「勝手なことばかり言って・・・」と、横で聞いていた母が呟きましたが、聞こえないふりをして、父はこう話しを続けてくれました。

 

昔、お前に「白いウサギの毛皮のベスト」をあげたろ?

うん、もらったよ。でも臭いから着ないようにしていたけど、真冬の1月2月の寒い日に、学校にシャツの下に着て行くと、もう、体がぽかぽかして最高だったよ。

あれは、父が捕まえたウサギなの?

いや、あれは旭川アイヌのエカシ(長老)が、俺へのお礼として、くれたものさ。

そのあと、俺にウサギの捕まえ方を教えてくれたけど、そんなに簡単には捕まえられないぞ!

1m以上ある深い雪の中に潜って待って、森から出てきたウサギを走って手で捕まえるんだが、何度も失敗して、2年目にやっと自分で捕まえるコツを覚えたのさ。

そういえば、お前のことも、アイヌのオジサンは知っていたぞ!

俺も驚いたが、この「山の神様たち」が、お前のことをたいそう大事にしているから、「あなたの子供にも、ウサギの毛皮を持たせてあげて下さい」と山の神様が下さったと、真冬に捕まえたウサギの皮を、目の前で剥いて俺にくれたのさ。

お前、「山の神様」に何かしたのか?

 

僕はただ、幼稚園に上がる前から山を見ていると「山が呼んでる」ような気がしたので、毎日のように山に行ってたんだ。

いつも時間を忘れてしまうので、夕飯近くまで山にいると母さんに怒られるけど、

「山の神様と話した内容は、一切、人に言ってはいけない」

と神様に言われているので、「誰にも言わない約束」でたくさんのことを教えてもらったんだ。

だから、僕も、どの時期に、どの木の実が食べれるかを知っているし、木や植物たちがどうすれば成長するかも知ってるよ。

父さんも知っているなら、僕ら二人だけなら、そっと話してもいいんじゃないの?

いや、ダメだ。

女は強欲だから、来年のためとか、親にあげる分だと嘘を言って、取りすぎるからこそ、アイヌは「山の食べ物」がどこにあるかを絶対に「女には教えないルール」があるんだ。

もし、アイヌの女でも教えたら、山を丸裸にするほど、木の根も木の実も掘り起こしてしまうからな。

今も母さんが聞いているから話せないが、もし、わからんことがあれば、二人だけの時に話そうぜ。

お前の兄貴は、まだ「山の神様の許可が降りてない」ので、アイヌのオジサンには合わせられないんだ。

今度、お前を連れてアイヌのオジサンに合わせるから、その時に、兄貴も連れてきていいかを聞いてごらん。

俺は親だから、「息子の許可」を取ろうとした時、怒られたのさ。

 

畑の話が終わった数日後、私だけを連れて、山の中にあるアイヌのオジサンの家まで1時間以上、山道を歩いて父と一緒にお邪魔しました。

男一人の家だし、獣の毛皮がたくさん吊るしてあるし、初めて見るものばかりの家の中の様子に驚きました。

 

アイヌのオジサン:お前よお、お前の兄ちゃんの年は幾つだ?

そんなに大きくなったのに、「自分で生き残ることも考えない奴」は、どうせ、他の誰かにこき使われて生きるしか無くなるぞ。

アイヌでも、たまにそういう奴がいるが、「自分で自分の生き残り」を考えられない奴は、男としてアイヌは認めないんだ。

そういう奴は、金だけ稼いで生きるしか脳がない人間なので、究極に食べ物が無くなった時は、ただ泣いているか、逃げるかするだけさ。

そういう男をアイヌの女は、一切、認めないから、和人の男の価値観より、アイヌの女の生きる価値観のほうが厳しいと思うぞ。

アイヌは、自分で狩りができない男は、結婚もできないし、子供も残せないのさ。

だから、アイヌも和人も女たちは、いつも「食べ物を備蓄すること」に必死だろう?

和人の女たちは、食べ物より、「金(かね)」か? (^^)

まあ、女はそういう動物だから仕方ないのさ。

女は子供を産んだ瞬間に、好きだの嫌いだの関係なく、「食べ物の確保」に生きるようになるものさ。

だから、子供たちはひもじい生活をしなくて済むんだぞ!

女たちの食べ物に対する「備蓄の知恵」だけは、大事にしろよ!

俺たち男は動物を狩ったりできるか、女たちのように美味しく調理をしたり、備蓄の知恵は教えてもらってないので、こんなまずい飯しか食えないのさ。

俺の妻も子供も、ここ芦別市常磐町に来るまでに、食べ物が無くて、途中で死んでしまったのさ。

子供の骨と妻の骨は、あの奥の山の中に埋めたから、もし、俺が死んだら俺の骨もあの山の中に埋めてくれと、父さんには頼んであるんだ。

 

アイヌは、自分が本当に信じた人間にしか、自分の骨を埋める場所は教えないんだ。

その場所は、「命を守るための最後の食べ物を埋める場所」でもあるので、絶対に他人には教えないし、アイヌ同士でも食べ物の奪い合いがあるので、魂から信用した人間にしか教えないんだ。

もともと、「アイヌ」の言葉の意味は「人間」だから、和人もアイヌの関係なく、俺はお前の父さんを信用しているんだぞ。

だから、ほら、ウサギの毛皮にあとに、真冬に捕まえたキタキツネの毛皮をもらったろ。

あれも俺が自分で捕まえて、皮を剥ぎ、父さんに、お前に渡してくれと頼んだのさ。

※このキタキツネの毛皮は、とっても臭くて血生臭かったし、すぐに着れなかったので、消臭剤や漂白剤を塗って自分で匂いを消す努力をしてから、アイヌのオジサンが家の前を通る時に、キツネの毛皮を着て挨拶した記憶があります。

 

俺たちアイヌの男たちは、魂で信用した人間と認めた時に、「キタキツネの毛皮」を交換し合うんだ。

アイヌ語でキタキツネのことを「チロンヌップ」と呼ぶんだが、この意味は「どこにでもいる生き物」という意味で、キタキツネの毛皮」を渡す意味は、

「どこにいても、生きぬける知恵を持った人間」

として認めた意味があるんだ。

だから、相手に本当に信用された男は、何枚でも送られる男もいるし、それは、名誉なことなんだぞ!

 

なあ、お前は「山の神様」が認めた子供だが、俺たちアイヌと何が違うか教えてくれないか?

俺は、なぜ、お前が「山の神」が認めたのか、俺もわからないんだ。

教えてくれよ・・・。

・・・・・・・・・・・・・(神様と通信中)

 

お前は、小さい時に、山から「カラスの大きな羽根」が落ちてきたろ?

それを大事に大事にして、「自分の宝物」にしていたろ?

「山の神」は、そのことをとても褒めていたんだ。

和人はカラスが黒いせいか嫌がるが、本当は「鷹」の次に遠くまで飛べる知恵と体力がある鳥なんだ。

そのカラスがお前を認めたという意味は、「山の神」が、お前を認めたという意味なんだぞ。

カラスは、山で子供を育てるので、「山の神をお母さん」と思って大事にしているので、「お母さんが認めた人間」には、自分の体に生えている大きな羽根をクチバシで抜いて、ポトっと、その人間の前に落とすのさ。

 

それと、確か、小学生になったすぐの頃に、大きな大きな「オオワシ」が、お前の頭を上を何回も旋回したろ?

あの「オオワシ」はな、ここいら一体(空知管内)の山の全てを見守る「神の化身」で、お前はその神にも認められたんだぞ!

これはすごいことで、アイヌでも、なかなか無いことなんだ!

うん、見たよ!学校帰りに、一人でグランドを横切っていると、大きな黒い影が僕の周りをグルグル回るので、上を見たら大きな鳥がいたので、食べられるかと思って怖かったよ。

でも、鳥さんに聞いたら、「食べるつもりはない」とだけ聞こえたので、じっとしていると、どこかの山へ飛んで行ったよ。

お前の魂は相当、古いし、北海道でも、本州でも、どこの山へ行っても、きっと、同じように「山の神の許可」の意味で、ワシか鷹が出てくるはずだ。

お前の頭の上を飛んだ「オオワシ」は、北海道でも数少ない天然記念物の「オオワシ」で、片方の羽根の長さは5m〜6mはあったろ。

俺も過去に何度か、空を飛んでいる姿を見たが、普段は俺たちアイヌでも入らない深い森の中で生活しているので、あのオオワシを見た人間は、「全ての山の神の許可」をもらったことになるので、一冬中、いろんな部族の男たちが、俺の家にやってきて、「一度でいいからあのオオワシの姿を見たい」と、泊まり込んでいたほどだ。

だから坊主、お前は「山の神の申し子」として、自然界を守ってくれ!

それが、「オオワシ」が山に帰る前に、俺のところに寄って伝えてきたメッセージなんだ。

だから、頼んだぞ!この山を守ってくれな!

 

こんな話しを父と二人で山小屋に住むアイヌのオジサンに言われたので、私の父も絶句していました。

私が「他の子供と違う能力」の、見えないものが見えたり、聞こえないものが聞こえることは、父もあきらめていたようですが、さらに、アイヌに認められて、「山の神」にも認められた我が息子を、どう扱っていいかを悩んでいました。

帰り道、山から降りてくる途中で悩み続けていた父の目の前に、カラスが一羽、地面に降りてきて、じっと、父を見つめてから、自分の体の羽根を一枚、自分のクチバシで抜き取り、ポトっと父の目の前に置いて、飛び去りました。

これで、父も「山の神に認められた」ことになりますので、父は大切にその「カラスの羽根」を納屋の壁に飾っていました。

自然界を見守る最も天上界に近い存在が「鳥」だからこそ、その頂点にいる猛禽類の「ワシや鷹」は、大自然の山々を見守っている存在なのです。

天無神人と一緒に神事をした人たちは、本当に多くのワシや鷹が私に挨拶にやってくる様子を何度も見ていますので、誰もが普通のことに感じています。

私はこの日本の「自然界を守るために生まれてきた魂」でもあるのです。

だから、たくさんの神山に登り、自然界神事を全国で行っているのです。

※旭川アイヌの「アイヌアートプロジェクト」の立ち上げメンバーの皆さんにも、このことはお伝えしました。アイヌの繋がりがある北海道だからこそ、先人の知恵を大切に伝承したいと思って皆様にお伝えしています。

この続きは、明日またお話しします。

コメント

  1. 河西伴法 より:

    この度もありがとう御座います(^ ^) !

  2. 藤木 秀行(しゅうこう) より:

    今回の天無先生のお話が、よく分からない胡散臭いお話ではなく、
    ただの、一人の人としての体験談であったからこそ、
    自分の中で、変な警戒心も出ず、すんなりと、話に入っっていくことが出来ます。

    長々と、どうもありがとうございました。

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