うちの子供に余計なことを言わないで下さい!
20年前に、30代、40代、50代、60代のお母さんたちに集まってもらい、毎月、定期的に、「心の勉強会」を開催しました。
日本人の意識を変えるためには、「子供を育てる親の価値観」を再教育する必要があるからです。
ひとつのテーマで、私が自分の考えを伝えたあと、一人一人の価値観の違いを意見交換しながら、「自分と他人の思考の違い」や、その背景を正しく学ぶ「大人の学校」を開校しました。
最初の頃は、「スピリチュアルな世界」に興味を持った奥様たちがたくさん集まってきましたが、自分が信じる宗教の話をべラベラ話し始める人や、自分の親の価値観を否定し続けるお母さんたちが、たくさんやってきて困りました。
その中で、最もヒドイ発言は、小学生の娘さんと一緒に参加した30代の主婦の言葉でした。
うちの子供に余計なことを言わないで下さい!
開口一番、私に「自分の思い」をぶつけてきた彼女に聞きましたが、どうして、そういう言葉を口にするのか詳しく聞いてみました。
私は今、夫と離婚するか揉めている最中だし、本当は、今日は親に子供を預けようとしましたが、「お前の勝手なことをするために子供は預かれない!」と言われたので、仕方なく連れてきました。
お母さん、まず、考えて欲しいことは、あなたが口にしたことも、私が話すことも、子供は一緒に聞いて考えているのに、どうして、あなたは自分勝手に、「子供の理解」を変えさせようとするのですか?
私は自分がすることも、やっていることも間違っていないと思っています。
だから、この子を産んだ時、私みたいにバカな男に捕まらないように教えようと決めたので、あなたみたいな好き勝手なことを言う人のことを鵜呑みにして欲しくないから言いました。
ほう・・・、それは失礼しました。でも、この「大人の心の勉強会」に参加したのは、あなたの意志ですよね?
はい、私が自分で聞いて、自分で判断して、今日は参加しようと思ってきましたが、さっきからあなたの言葉を聞いていると、私の生き方が間違えているかと思えるくらい、ひとつひとつの教えが、全て私が信じてきたことを壊すことを言うので、子供には聞かせたくないし、あなたの価値観を子供には教えて欲しくないので、そう言いました。
私、間違っていませんよね?
まず、あなたの間違いを指摘する前に、あなたは今、無意識に「二重認証」の言葉を使ったことは、わかっていますか?
なんですか?その「二重人相」って???
私の顔が二つあるバケモノという意味ですか?
「二重認証」です(^^)
この言葉の意味は、自分が口にしたことを無意識に相手に「イエス」を言わせることで、自分は間違っていないと確信するために使う、会話で最も使ってはいけない言葉の使い方です。
「二重認証」なんて言葉を聞いたことも、学校で学んだこともありません。
そんな言葉を世の中で知っている人は、あなたくらいで、私の周りの人は絶対に、知らないと思いますよ!
つまり、あなたは自分の知識をひけらかして、私みたいな人間をバカにするために、自分の言いたいことだけを言っていると思いました。
だから、余計に自分の子供には聞かせたくないし、あなたに勝手に、私の子供に間違った価値観を教え込んで欲しくないのです。
だからもう、子供に向けて言葉を話すのはやめて下さい!
あなたの思考は、相当、壊れていますね。
どうしてそんな自分になったのですか?
兄弟や姉妹がいれば、きっと、責められるはずですが、そこまでひどい人は滅多にいないので、「一人っ子」ですか?
いいえ、私には姉と兄がいますし、自分は子供の頃から父親には「良い娘」だと言われてきました。
だから、父親が望むように結婚して、子供を産んだのですが、夫がお金を稼がず、遊び呆けているし、「困った時は相談に来なさい」と父が言っていた親たちでさえ、今の私には何もしてくれない最低の状況なんですが、この私の状況を知ったうえで、私のどこが間違っているのか教えて下さい。
絶対に、私が選んで生きてきた道に間違いはないし、唯一の間違いは、「夫選び」だけだと思います。
そこだけは、反省しています。
あなた、また、無意識に「二重認証」の言葉を使いましたね。相当やばいですわ。
ここまで「無意識」に使うということは、きっと、お父さんの影響ですね!
あなたはお父さんに、逆らったことはありますか?
お父さんに逆らうなんて、考えたこともありません。兄も姉も同じですし、私も一度も、親に反抗はしたことはありません。
それはつまり、あなたは一度も、誰にも、自分の思いをぶつけて、受け止めてもらったことが無い、という意味になりますが、それを認識していますか?
あなたは何も知らないのに、どうしてうちの父をバカにするようなことを言うんですか?
私の父は子供の頃から、欲しいものは全て買ってくれるし、お小遣いも周りの人たちよりたくさんくれるし、どんなに困った時でも絶対に、私が言うことを否定したことはありません。
そんな父を、どうして足りない人間のようにいうんですか!謝って下さい!私、頭にきました!
あのね、「短期は損気」という言葉を知っていますか?
まあ、言葉の意味どおり、意味を説明しますので、ゆっくり私が言っている言葉の意味を考えて下さい。
まず、私はあなたのお父さんを否定していません。ただ、あなたがそう思っただけです。
隣の娘さんにも、聞いてみて下さい。
私は一度も、お父さんを否定する言葉を言っていないことは、ここにいる皆さんも、あなたの子供も聞いていますよ。
そんなこと、あるわけありません!!!
あなたは絶対に、私の父をバカにしたか、否定した言葉を言ったはずです!
ね!そうだよね!このオジサンは、さっき、私のパパをバカにする言葉を言ったよね?
このオジサンは、一言もお母さんのパパを否定する言葉は言っていません。お母さんは、間違っています。
あなた!なんてことを言うの!
どうして親が言うことを否定する言葉を口にするの!
そんな悪いこと、どこで覚えたの!???
学校のお友達かい!?また、学校を転校しないとダメだね!
本当に環境がよくない学校が多くて大変だわ!
ママ、お願いだからもう転校はやめて!
小学校に上がってから、もう2回も転校したのに、今、転校したらまたお友達が一人もいなくなってしまうので、転校は嫌です!
絶対に、転校はしません!
お願い!ママ!転校だけはしないと言って!!!
あなたはどうして、親の言うこと、することを否定する生き方を覚えてしまったの?
もう、最低なお友達ばかりなんだね。
やっぱり、私、この子は転校させるわ!
ね!皆さんもそう思うでしょ!!???
奥さん、あまり、皆さんを困らせるような発言をしないで下さい。皆さん、何て言ったらいいか困っていますよ!
それは、違うと思います。
きっとここにいる奥様たちは、賢い人たちだから、あなたが言う自分勝手な価値観は聞き流して、自分に必要なことだけを聞いているのだと思います。
ね!そうですよね?皆さん!
はい!3回目の「二重認証」を口にしましたね。もうダメなので、説明しますね。
あなたは自分が考えたことを正しいと決めつけているし、自分が考えたこと以外に「答えはない」と思っているせいで、周りの人や相手に、「自分は間違っていませんよね?」と確認言葉を使いました。
「確認言葉」を使う人は、必ず、親に反抗できないくらい怖い存在が親だし、その結果、自分で考えたことや意見を全部、聞いてもらって受け止めてくれた体験がないので、あなたみたいな人間になってしまうのです。
きっと、娘さんにもお父さんと同じように、自分勝手な思いは信じるな!と教えているはずです。
どうかな、娘ちゃん?
お母さんは、いつも、自分が言うことやすることは間違っていないと言い張っていないかい?
母は、毎日、誰に対しても、テレビに向かっている時も、自分は間違っていない!この人がおかしい!と言っていますし、うちのお父さんとも、そのことで、いつも喧嘩しています。
ほほう、君は正しい判断ができる子供なんだね。こんな狂犬病みたいなお母さんなのに、どうしてそんなに賢くなれたの?
私、子供の頃から困った時は、「祖母」に聞くんです。その時、祖母がこう教えてくれました。
「あんたのお母さんの父親、つまり、私の夫は、子供の頃から、あなたのお爺ちゃんには逆らえない教育をされ続けたので、自分で物事を考える力が弱いから困った時は、私のところに聞きにおいでね!
私も自分の旦那だけど、本当にあの人は、自分が言うことややることは全て正しいと言い張るし、私の言葉さえも聞いてさえくれない人だから、子供がいなかったらとっくに別れていたさ。
でもね、子供って可愛いのさ。「自分にはない可能性」をたくさん持って生まれているので、私は自分が産んだ娘は諦めたけど、「孫」として生まれたあんたには期待してるからね!いつでも遊びに来ていいからね!と教わっています。
賢いお婆ちゃんだね、うんうん、君が言うことも考えることも、間違っていないから安心しなさいね。
問題は、このお母さんだなあ。
このお母さん、どうしたらいいと思う?
ハッキリ言いますけど、この人(母)は、無理だと思います。
もう、頭が狂ってるとしか思えない発言をするし、さらに自分が言ったことを相手に強制する「二重認証」で自分を正当化するので、もう、私もお父さんも諦めています。
だからもし、親たちが離婚したら、私は父のところに行くと決めていますし、お父さんも納得してくれています。
問題は、この人ですが、30歳も過ぎてるのに、ここまで酷い大人を見たことが無いので、こういう人って、もうダメですよね?
僕は、あなたのママを「ダメ」とは言っていないからね!間違えないでね!
あなたも自分で知らず知らずに、「二重認証」の言葉を使っているよ!
だから、今から言うことをきちんと文字に書いてごらんよ。
「二重認証」の言葉を使っている人は、絶対に自分はそういう言葉を話していない!と言い張るけど、それは、子供の頃に親から自分を否定された結果なので、無意識で自分が言った言葉や、やったことを記憶から消してしまうんだ。
「自動消去装置」が働いて、「自分は悪くない、自分は間違っていない」と言い張るのが特徴なのさ。
君ももう、ママと同じ思考パターンに入っているので、1日も早くお母さんから離れたほうがいいね。
お婆ちゃんの家が近いなら、そこから通ってもいいし、お父さんと二人で、生活保護になって二人で暮らしてもいいし、もう一度、人生を生きる価値観を見直したほうがいいよ。
君は若いから何度でもやり直せるけど、どうしようかな、このお母さん・・・。
私、もう帰ります!ガマンの限界です!
さ!帰るよ!一緒においで!
ママが帰りたいなら帰ってもいいよ。
私は今、この人から何かを学ばないとお母さんみたいな人になってしまうので、最後までここで勉強させて下さい。
私、ここにいて、いいですよね?
やっぱり、親子だねえ(^^)
今の言葉さ、最後に使った「ここにいていいですよね?」が「二重認証」の言葉なのさ。
その言葉を言わないように訓練しようね!
さ、お母さんは家に帰って、自分が今日、何に頭にきたのかをノート書いて、ご主人に見せて下さい。
せっかくご主人が稼いだお金を払って学びにきたのなら、何かを報告しないと相手に失礼でしょ!さあ、家に帰りなさい。
20年前にこんな体験があったほど、「狂ったお母さん」たちがたくさん増えていますし、子供も同じような子供たちが増えています。
社会で通用する「共通価値観」を学んでいない自分勝手な親たちのことを「モンスターペアレンツ」と呼ぶようになり、学校でもPTAでも大きな問題になっています。
あなたの知り合いの人たちにも同じような人がいると思うので、「自分で気づかない親の影響と心理面」を教えてあげたい人には、私のブこのログを教えてあげて下さい。
これも「他人のため」であり、他人から学んだことを「恩返しする行動」なのです。