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【政治】最高の権力は、誰が握っているのか? 1

30年前、「労働組合中央執行委員」の時に、「ありえない人たち」と対談しました。

場所は、東京、浜松町。

まず、私を呼び出したのは、北海道の労働組合の「元委員長」が、会議のあと、「一緒に飯を食おう!」と言われたので指定の場所へ、もらった地図を見ながら行きました。

見た目は普通の雑居ビルですが、正面入口ではなく、横の非常階段から下に2階分下がった踊り場の、小さいな非常用の鉄の扉を開けると、長い通路の先に突然、割烹料理屋の看板が出てきました。

 

「こんなビルの地下に割烹の料亭?」と思いながら扉を開いて名前を言うと、「みなさん、お待ちですよ!」と言われ驚きました。

私は性格上、先輩たちより遅く着くのが嫌なので、約束の時間の30分前には、必ず、先に行って、先輩を待つ習慣があるのを知っている「元委員長」から、「絶対に早く来ても、遅く来ても入れないところだからキッチリ決めた時間に来いよ!」と言われた時間なのに、お客様を待たせていることに反省しました。

「遅くなって申し訳ありません。」と頭を下げて入ると、3名の人が席に座っていました。

 

一人は「北海道の元委員長」、もう一人は、「北海道の現役の委員長」、そして、もう一人は、さっきの全国労働組合中央執行委員の会議を仕切っていたトップの「本社の労働組合の委員長」でした。

私の名前は当時、少しだけ有名で、全国の組合の中でも「敵にしたくない奴 NO1」の称号をもらったほど、キレると、どんな相手でもコテンパンに言い倒すので、少しだけ有名でした。

その噂を知っている本社の労働組合の委員長は、「コイツが、来るなら俺は帰るわ!」と立ちあがろうとすると、

「おい!俺の命令が聞けないのか!」

と元委員長が怒り出し、

「先輩に恥をかかすな!」と無理やり、席に座らせました。

 

私は30歳、北海道の委員長は43歳、本社の委員長は46歳、元委員長は、48歳で、どう見ても私が一番格下なので、末席に座ろうとすると、

「おい!お前は俺の横に座れ!」

と「元委員長」が言い、「あと一人来たら、食事を始める!」と言いました。

 

私の下座(しもざ)に、「本社の委員長」と、「北海道の委員長」が座っていて、私の目の前に、次に来るお客さんが座ると言うことは、よほど偉い人だと思っていると、障子戸がスーと開きました。

お待たせしてすいません。

私はどこへ座ればいいですか?

 

お前は、吉岡の目の前に座れ!

今日は、お前と吉岡の対決を見ながら食事を楽しむので、吉岡!

コイツにトコトン質問して、何でも聞いてみろ!

コイツの頭はコンピューターみたいに賢いので、どんな質問も1秒を空けずに返答するから気張って質問しろよ!

いやあ、私は最後でいいですよ。

本来なら、「本社の委員長」が質問して、次に、「北海道の委員長」が質問して、その次に、私が関連質問するのがスジですよね?

そう言ったあと、お二人の委員長の顔を見ると、こちらを向いて睨んでいたので、後ろの元委員長が「喋るな!」と威圧しているのを感じたので、諦めました。

おい!早くコイツに質問しろ!!

じゃあ、まず、名刺交換させて下さい。

 

〇〇省・・・・・・・〇〇〇〇。

あれ?あなたは「官僚」の方ですか?

はい、そうです。

コイツは、〇〇省のトップの局長補佐として、今はいるが、もうすぐ「局長」を蹴落とすので、次は、コイツが「局長」よ!

だから、何でも知っていると言ったんだ!

コイツが、ここまで来るのに、いろんな手を使ったが、これまで会った官僚の中で最も賢い奴だし、キレイな仕事も汚い仕事も顔色ひとつ変えないでできるから、何でも聞いてみろ!

いいんですか?本当に何を聞いても?

いいですよ、本当にこの「元委員長」には大変お世話になっているし、綺麗ごとじゃないこともたくさん処理してもらったので、その人が信頼している人なら何でもお答えします。

まあ、この人との会話自体が最もヤバいので、各省庁から狙われているのに、いつも、平気でやってくるので驚きなんです。

だってよ!俺は、全ての省庁に顔が効くし、どこの省庁のトップたちも俺のことは知っているので、どんな問題でもすぐに片付けてくれるのさ。

ま!それくらい金と時間は使ったけどな(^^)

さ!吉岡!好きに質問しろ!

飯のネタは、お前の質問なんだから、どんどん聞け!!

1時間、一本勝負だぞ!!!

・・・・・・・・・・・・・

じゃあ、最初から飛ばします!

まず、「官僚」はどこまで「ヤクザ」に食い込んでいるですか?

ヤクザですか・・・

僕は直接、会うことはないのでよく仕組みは知りませんが、僕が困った時は、この「元委員長」に電話すれば、すぐに解決します。

だから、直接、会ったことがないので、よく知りません。

 

おいおい!!嘘を言うなよ!

この前の高級スナックで、俺が紹介した男がいるだろ!

あの男は、〇〇組のトップで、奴は、さらにその上部団体のトップになる奴なんだぞ!

その男を俺が会わせてやったのに、ヤクザに会ってないとはどういうことだ!

お前!政治家みたいに、真顔で嘘を言えるようになったら、もう人間として終わりだぞ!

 

そうでした、確かに会いました。

でも僕らは仕事上、いろんな人に会いますが、会った人の名刺は全てすぐに捨てますし、約束の記録のメモも全て燃やして証拠が残らないようにします。

同時に、その人に会った記憶も消去するように訓練しているので、忘れてしまってごめんなさい。

必要な時には、消去した記憶をバックアップして、すぐに思い出せるので、スイッチを入れると記憶は自動的に思い出すようになっているので、仕事上は問題ないんです。

これは、「官僚全員の最低のルール」で、絶対に他人からつけ込まれる証拠を残してはいけないのが、官僚全員の暗黙のルールなんです。

じゃあ、必要な人の名前や会社名や役職をどうやって覚えるんですか?

見た瞬間に、1秒で覚えます。

そんなもの簡単で、記憶する「脳の場所」を変えれば良いだけです。

1時間や2時間の会話内容なら、全て脳みそに録音装置のように綺麗に全て記憶できます。

だから、東大法学部ストレート入学・出席卒業・大学院も首席卒業なんだな!

やっぱり、すごいな、お前は!

いえいえ、あなたのように裏も表もキレイに仕事ができる人の方が、僕は尊敬します。

おいおい!また政治家みたいなことを言うなよ!殺すぞ!

元委員長!それは、さすがに、「官僚さん」に失礼でしょ!

あのう、その「官僚さん」って呼び方はやめて下さい。

「郵便局員さん」みたいで嫌なんです。

僕の名前を覚えてないんですか?

いやあ、頭が悪くてすいませんね。

僕は子供の頃から、時間を遡っていろんな記憶をたくさん持っているので、いちいち、会った人の名前を覚えるのはやめたんです。

だって、次に会わない人の名前なんか、覚える必要ないでしょ!

え!一回も、覚えないんですか?

仕事上、都合が悪くないですか?

やった女の名前も覚えてないんですか?

 

ん・・・、覚えている女と、覚えていない女がいますね。

理由は、わからないけど、覚えようとしても覚えられない女と、忘れようとしても忘れられない女の名前があるんですよ。

理由は、わからんけど・・。

 

僕、この人、興味あります!!

どんな脳みそなのか見てみたいし、「時間を遡れる人」には会ったことがありません。

それはもしかして、「時間をワープ」するんですか?

やっぱ、あんた、頭いいわ。

僕の説明を聞いて、「時間をワープするのか?」って聞いた人は誰もいないので、もう、聞いた瞬間に理解して、過去の知識を全て探して、最も関連がある最高の単語をすぐにアウトプットできるあんたの脳のほうがすごいわ!

本当にコイツは頭が良くて、先輩の官僚たちも、「コイツはヤバい」と注意勧告が出ている人間なのさ。

全ての省庁を回って、いろんな人脈を作ったあと、今はたまたま〇〇省のいる奴なのさ。

ただな、頭はいいんだが、なんて言うか「人の気持ちを汲み取る能力」が無いというか、そこだけバカなのよ。

そこは、お前のほうがずっと、人の気持ちを汲み取る力があるから、俺はお前をここに呼んだんだぞ!

だから、コイツのバカさを徹底的にボロボロにしてやれ!!

 

あのう、お年はいくつですか?

あ!同期ですか?!!

同期の桜じゃ無いですか!!

これで、敬語じゃなく、気兼ねなく「タメ語」で質問できますわ!

じゃあ、いきますよ!

まず、「官僚」の仕事って、何をするのか教えて下さい。

 

いろいろありますが、簡単に言うと、国のお金を市民や企業から徴収して、そのお金をやりくりして、国の予算にしたり、外国との交際費に使います。

国内に使うお金と、国外に使うお金の比率は?

国内が70%、国外が30%が「基本」ですが、時々、国外が50%を超える時があります。

なぜ、そんなに「国外」にお金がかかるんですか?

どこかで戦争が始まると、戦っている国は、他の国に、「物資をよこせ!お金をよこせ!食料をよこせ!」と、外交官を通して連絡がくるので、どんなことをしても何かを供給しないと、必ず、その国から攻撃されるからです。

でも、実際は、爆弾や鉄砲の弾が飛んでくるんじゃなくて、日本から世界に出ている日本企業や従業員たちの安全を守るために、私たちはお金を使います。

こういう時のお金の「表の予算」は無いので、私たちは「対外接待費」と呼んでいます。

どれくらいの金額があるんですか?

その「対外接待費」は?

年に、数億円の時もあれば、数百億円の時もあります。

さらに、「対外接待費」の裏予算もあります。

そうしないと、すぐ敵国の人間が日本企業を攻め込むので、日本の会社の輸出製品が日本に届かないと、加工して商品にできず、貿易赤字になるからです。

だから、僕たちが最も大事にするのは「貿易収支」が常に、トントンの程よい緊張バランスを保っているかどうかを大事にします。

「貨幣価値」は、違うところが管理しているので、僕らの担当じゃ無いですが、日銀も、日本中の銀行も同じように「対外接待費」を持ってるからこそ、海外に送金できたり、海外からお金を送ってもらうことができるのです。

一般市民は誰も知りませんが、もし、この「対外接待費」をケチると、すぐに「金融引き締め」になり、外国資本の銀行が日本から撤退したり、逆に海外に出ている日本の銀行が追い出されます。

それくらい、「対外接待費」のウエイトは大きいので、一般の皆様のように自分の貯金通帳と金利だけ見て喜んでいる人たちの心がわかりません。

そんなもの、一瞬で吹き飛ぶ世界なのに・・・と、思っていつも、ニュースを見ています。

 

あなたたち「官僚」が見ているテレビは、どんなものを見るんですか?

毎日、世界の10ヵ国以上のニュースを見ますし、新聞も1国三社以上の新聞をデジタルで取り寄せて、世界のニュースに、どんな情報が流れているかを見てから、日本の経済ニュースに流すか、情報をコントロールしています。

だから、皆さんが見ているニュースは、実際のニュースの1/3くらいだと思って下さい。

残りの2/3は、今のタイミングで出してはいけないと判断されたものなので、決して表に出ることはありません。

じゃあ、一般市民が見ているテレビのニュースや、CNNや世界の最新情報なども、同じですか?

同じです。アメリカの基準はもっと厳しいので、多分、実際のニュースの1/10しか出してないはずです。

そのニュースに何を出すのか決められるのが、私たち官僚の「局長」だけなので、僕は次の「局長」のポストにすぐになります。

そのために、この「元委員長」とおつきあいしているのですから。

そうなんだ、でもこの「元委員長」はヤバいでしょ!?

ヤバイです、本当に驚く情報をたくさん持っているうえに、どこを突けば、どこが動かせるかを知っているので、この人に勝てる人はいないと思います。

私の先輩で、この人にお世話になった人から聞きましたが、「この人にひとつ頼むと、お礼が三倍になるので、気をつけろよ!」と言われています。

でも、僕も実際にとってもまずいことがあったので、一度だけこの人の力を借りたことがあります。

つづく

 

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